日本で昔から伝わる自然放牧酪農。
2004年立上げ当初、日本の自然放牧酪農家は片手で数えられる程度で一番少ない軒数になっていました。
ですが、食の安全や有機野菜の普及により乳製品や魚、お肉にも関心が集まるようになり、徐々に自然放牧酪農の軒数も増え始めております。
お陰様で、弊社の自然放牧ブランドも自社直営牧場をはじめ、県内外の協力牧場さんも増え、みんなで力をあわせて一歩一歩、進んでいこうと考えています。
自然放牧の牧場には牛舎はありません。
夜満天の星空のもとで、花一面の春、暑い陽射しがちょっと厳しい夏、牛さんにとっても食欲の秋、雪降る冬、365日24時間、牛たちは大自然の中で暮らしています。
冬は寒いですが、牛たちの毛も冬毛に生え変わり、フカフカとぬいぐるみのようになります。
ただし、豪雪地帯では積雪が数メートルにおよぶと、さすがの牛たちも生活をすることが困難になり命を落とします。
そのため、雪から牛たちの命を守るため退避小屋を設置する必要がある地域もあります。
【自然交配・自然分娩・自然哺乳に努めています(人工授精も行います)】
牛は群れで行動する生き物です。
自然放牧の牛たちも群れをなし、その中には順位が存在しリーダーがいます。
時折、角を合わせて力比べの様子も見る事ができますが、下克上ありです(笑)
また、群れの中にはオス牛が1頭おり、メス牛の発情を見つけて種を付けてくれています。
生まれた赤ちゃんは、お母さん牛に育てられます。
【餌は草が主食です】
牛たちに与えている餌は「草」が中心の、グラスフェッド牛乳の生産が基本です。
その他の餌もおやつ程度に、力の弱い牛が食い負けで痩せないように、また妊娠している牛の栄養補給や牛たちの体調管理のために与えています。
(メイン)青草(春夏秋)、乾草(春夏秋冬)、稲わらサイレージ(春夏秋冬)
(あやつ)おから、梅酒の梅、酒粕、ワイン粕、ビール粕、大豆、フスマ
【薬の使用について】
お薬の使用は獣医さんのご指導のもと、病気、怪我の時のみに限定しております。
夏~秋の期間は一ヶ月から二ヶ月に一回、マダニ(人間への吸血でも話題のヤツ)が牛たちに群がるため、牛たちも大変なストレスがかかりますので、防虫&虫下しのために虫除けを行うことがあります。